2018年02月14日

<イラク>復興閣僚級会議、クウェートで開幕 (毎日



 【ワシントン会川晴之】過激派組織「イスラム国」(IS)との約3年に及ぶ戦いが終結したイラクの復興閣僚級会議が12日、中東のクウェートで開幕した。ティラーソン米国務長官ら各国閣僚が出席する。隣国シリアではIS後も内戦に加え、トルコ、イスラエルなどの侵攻や空爆が激化して混乱が続く。両国の明暗が分かれた形だ。14日まで開かれる。



 会議は、復興計画を指導する世界銀行、各国政府関係者、NGO、イラク投資を検討する民間企業など2300人が参加する。米国務省によると米国企業関係者100人が出席する。



 イラク政府は、再建に必要な資金を1000億ドル(約11兆円)と見積もる。北部モスルなどISとの激しい戦闘で破壊された空港、住宅、病院、道路、通信網などの再建費用と、運輸、エネルギー、農業投資などイラク全体の経済復興に必要な資金の両面での支援を期待する。9日には、今回の復興会議で海外からの投資を呼び込もうと157の具体的なプロジェクトを発表した。



 その中には(1)首都バグダッドからペルシャ湾に面する南部バスラ港(2)バグダッド-モスル(3)バグダッドの地下鉄--などの鉄道敷設計画も含まれている。



 イラクは2003年のイラク戦争や、その後の混乱で国土が荒廃。さらに14年以後は対ISとの戦いが続いた。国際石油大手(オイルメジャー)の復帰もあり、石油生産量日産440万バレルと石油輸出国機構(OPEC)ではサウジアラビアに次ぐ生産量まで復帰したものの「経済と石油価格下落という財政問題に直面している」(イラク政府高官)。



 米国は、軍事面では有志国連合とともに対IS戦を主導、イラク政府軍の訓練を進めた。経済面でも、産油国向けとしては初めてとなる国際通貨基金(IMF)融資を働きかけ実現させた。



 財政難などを背景に政府開発援助(ODA)の減額を打ち出したトランプ米政権は、▽世銀や民間企業の投資▽サウジやアラブ首長国連邦(UAE)など近隣アラブ諸国からの支援--を中心に据え、今回の復興会議では支援上積みをしない方向で最終調整している。







 ◇イラクをめぐる経過表



2003年 3月 イラク戦争開戦



  11年12月 駐留イラク米軍の撤退完了



  14年 6月 ISが北部モスルで「建国」宣言



      8月 米軍がISへの空爆を開始



  17年 7月 北部モスル奪還



     12月 アバディ首相、IS戦終結を宣言



  18年 2月 クウェートで復興会議開催





Posted by jedsf@inter7.jp at 11:57│Comments(0)
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